November 08, 2003

Living Cinema

livingcinema0.jpg

 映像作家Pierre Hebert、音楽家Bob Ostertagの二人による「Living Cinema」は、ステージ上で、映像と音楽を同時に「演奏」するという作品。その第一作として "Between Science and Garbage" が11月7日吉祥寺STAR PINE'S CAFEで行われました。で、行ってきました。

 Pierre Hebertは、その場で絵の具やクレヨンで絵を書き、一枚ずつキャプチャしアニメーションを作り上げる。キャプチャされるのは、絵だけでなくつぶされた空き缶、新聞紙や石、ポテトチップ、など様々。
 Bob Ostertagは、コーラの缶を開ける音、りんごを食べる音、目覚まし時計のベルの音、ぜんまいオモチャのだす音などをその場でサンプリングし、その2、3分後にはその音が発生しリアルタイムにその音を加工してしまう。


 作り出されるアニメーションは、はじめのうちはキャプチャされた映像も少なく、単調なものだったが時間が経つにつれその素材が増えいろいろなイメージの羅列が作り出されていく。

 サンプリングされる音は何でもありで、ポテトチップの袋を圧縮させ発生する爆発音、小石をバラバラと落とす音などまさにガラクタと言えるようなものばかり。音のリアルタイムエフェクトには、タブレットの動き筆圧を入力パラメータとして使っていて、曲やメロディと言ったものではなく、ノイズ的で実験的な音。

 アヒルのオモチャをOstertagがだしてサンプリングすると、それをHebertが描く。絵の具で書かれたアヒルをティッシュで放射状に拭く、その2枚のイメージを連続させるとアヒルが爆発したような映像になる、その前後にはA3用紙にクレヨンで書いた兵士のイラストが現れて何となく戦争を想起させる、同時に目覚まし時計の音がタブレットにより不思議な音を発生させていた。

 一階席と二階席があって自由に行き来できたんだけど、はじめは一階で見ていたんですが、二階に行ってみると二人の操作している手元がよく見えて面白かった。でも二階だと手元ばかり見てしまって映像の方に注意がいかなくなっていた。やはり手元はあまり見えなくてもいいと言う結論になり、一階に戻る。
 はじめの単調なイメージとノイズ的実験サウンドにちょっとうんざりしかけたけど、音と映像が積み重なっていくうちにその雰囲気に入っていた。そして、約1時間ほどで終了し自然と拍手がわき起こった。

 二人ともビニールで覆いかぶせたPowerBookG4を使っていました(ポテトチップやらなんやらでステージ上はめちゃくちゃ)。映像、音のプログラミングには予想どおりMax/MSP(Jitter?nato?)を使っていました。

最後に、クレヨンで描かれたイラストを拾ってきました。(勝手に公開していいのかわからないけど)

帰り道、なぜか無性にジャンクフードが食べたくなってきて駅前のMに入ってハンバーガのセットを食べてました。
(しかもポテトL)

by ino at 17:10 on Nov 08, 2003 | コメント (0) | トラックバック (0) | - Visual
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