「いのちの食べかた」を観た。
何人かの人に勧められたのと、最近の食にまつわるいろいろなニュースも気になっていたし。
予告編にある「これは料理のレシピではない。食材のレシピである。」ってあるように普段食べている肉・野菜・果物そのものの作り方が淡々と映し出されている。食材の作り方であって、肉・野菜・果物の育て方ではない。
今そこで自分もその食材を作っているかのように携わる人たちを身近に感じることのできる距離感の映像、そして音。
百聞は一見に如かずをそのまま当てはめたドキュメンタリー。
時折映るそこで働く人の食事風景が自分もそこにいるいるんだ、とことさら印象づけられた。女性のはにかんだ表情が美しい。
分かってはいるけど、衝撃的な映像。私の生まれ育ったところは畑や田がたくさんあったし野菜や果物の大量生産イメージはついていたけど、やはり動く物については免疫というか理解力が全く足りていなかった。
「いただきます。」がなんでいただきますなのか頭で分かってはいてもなかなか自分ではしっくりと分かっていなかったことを思い知らされる。自炊で肉や魚を簡単にでも捌くことはあっても、それはすでに食材として接しているに過ぎない。
この映画を観ることによって知った「屠殺」という行為の意味。これから食べ物を食べる、いただくことが続く限り、少しずつこの意味も咀嚼していこうと思う。
原題は「Our dairy bread」
宗教観をくすぐるようなタイトルだけれども、邦題もなかなか心の底に訴えかけるようなタイトルです。
予告編だけでもぜひ。
映画そのものの雰囲気はオーストリア版サイトの方の予告編がおすすめ。
売店に合ったご当地解剖図鑑シリーズはなかなか商売上手というか、そのセレクトセンスがナイス。


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